加熱式タバコは煙草の葉を使用することが特徴です
近年では電子タバコに対する関心が高まっていますが、一般的に電子タバコと認識されているものには2種類があります。一つは加熱式タバコと呼ばれるもので、フィリップモリスが発売するアイコスや、ブリティッシュ・アメリカン・タバコが発売するグロー、JTが発売するプルームテック、などがこれに該当します。加熱式タバコは専用の本体に煙草の葉が入った専用カートリッジ(ヒートスティック・カプセルなど)を装着して、これを加熱することで煙を発生させる仕組みです。一般的な紙巻きタバコと比較するとタールなどの有害成分が少ないことが特徴となっていますが、タバコの葉を使用するため発生する煙にはニコチンが含まれます。
電子タバコはリキッドと呼ばれる液体を加熱します
一方で狭義における電子タバコは、煙草の葉を使用しないことが特徴となっています。電子タバコは化学的に合成されたリキッドと呼ばれる液体を加熱して煙を発生させ、そのフレーバーを楽しむ嗜好品です。日本国内では薬事法によりニコチン入りリキッドは販売できないため、電子タバコは法律上の煙草には該当しません。そのため一般的な煙草を吸うことができない未成年者の利用も認められますが、大手販売業者では未成年者に対する電子タバコの販売を自主規制していることが多いようです。ちなみに海外ではニコチン入りのリキッドも販売されており、これらを個人輸入することもできますが、輸入制限(1度の輸入につき1カ月分に相当する120mlまで)に該当すると税関で止められるため注意が必要です。
ニコチンリキッドはケースがスタイリッシュで、なおかつフレーバーが多種多様です。このような商品の登場により、女性の喫煙者が増えています。